ハイブリッド配信とは?やり方・注意点・成功のコツをプロが解説

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ハイブリッド配信とは、リアル会場とオンライン配信を同時に行うイベント開催形式です。コロナ以降、社内総会や官公庁のシンポジウム、セミナーなどさまざまなイベントで一般的になりました。しかし、「どうやって実施すればいいのか」「どんな機材が必要なのか」と悩む担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、ハイブリッド配信のやり方や注意点、成功のコツをわかりやすく解説します。

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ハイブリッド配信とは?

ハイブリッド配信の概要

ハイブリッド配信とは、リアル会場で開催するイベントとオンライン配信を同時に行う配信形式のことです。会場に来場した参加者と、インターネットを通じて参加するオンライン視聴者の両方に向けてイベントを届けることができます。

ハイブリッド配信の概要

従来のイベントは会場参加が中心でしたが、近年はオンライン参加のニーズも高まり、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド配信が広く活用されるようになりました。

会場では登壇者が講演やプレゼンテーションを行い、その映像や音声をカメラや配信機材を使ってオンライン参加者へリアルタイムで配信します。オンライン参加者はZoomやYouTubeなどの配信プラットフォームを通じてイベントを視聴することができます。

このようにハイブリッド配信は、会場の臨場感とオンラインの利便性を両立できるイベント開催形式として、多くの企業や団体に採用されています。

イベント開催形式の違い

イベントの開催形式には、ハイブリッド配信を含めて主に4つの種類があります。イベントの目的や参加方法、参加者の規模に応じて最適な形式を選択することが重要です。

開催形式 ①リアル会場開催 ②完全オンライン配信 ③スタジオ型オンライン配信 ④ハイブリッド配信

概要

会場に参加者が集まり、対面でイベントを実施する形式 登壇者と参加者の両方がオンラインで参加する形式 スタジオや会場から配信し、参加者はオンラインのみで視聴する形式 会場イベントとオンライン配信を同時に行う形式

特徴

臨場感が高く交流がしやすいが、参加できる人数や地域に制限がある 会場が不要で遠方からでも参加できるが、対面交流は難しい 配信クオリティを高めやすく、セミナーやウェビナーで多く採用される 会場参加とオンライン参加の両方に対応でき、参加者の幅を広げられる

ハイブリッド配信は、リアルイベントの臨場感とオンライン参加の利便性を両立できるため、社内総会や官公庁のカンファレンス、学会などのイベントで多く導入されています。

ハイブリッド配信のメリットとデメリット

ここでは、ハイブリッド配信のメリットとデメリットについて解説します。

ハイブリッド配信のメリット・デメリット

ハイブリッド配信のメリット

・参加人数を増やしやすい

会場イベントは、会場のキャパシティによって参加人数が制限されます。一方、ハイブリッド配信ではオンライン参加者を受け入れることができるため、会場の定員を超えて参加者を増やすことが可能です。

・アーカイブ録画を残しやすい

ハイブリッド配信ではカメラを使用して配信を行うため、イベントの様子をそのまま記録することができます。録画した映像はアーカイブとして公開できるため、当日参加できなかった人にもイベント内容を届けることが可能です。

ハイブリッド配信のデメリット

・運営の難易度が高い

ハイブリッド配信では、会場イベントの運営とオンライン配信の運営を同時に行う必要があります。そのため、進行管理やスタッフの役割分担などを事前にしっかり設計しておかないと、運営が混乱してしまう可能性があります。

・機材や配信環境の準備が必要

ハイブリッド配信では、カメラや音響、スイッチャーなどの配信機材を準備する必要があります。また、安定したインターネット回線も重要になるため、会場のネットワーク環境の確認も欠かせません。オンライン配信を行わない通常のオフラインイベントと比べると、準備する設備が増える点がデメリットといえます。

配信機材やスタッフの費用が追加されることで、通常のイベントよりもコストが高くなる場合があります。特に高品質な配信を行う場合は、専門の配信会社に依頼するケースも多くなります。

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ハイブリッド配信のやり方

ハイブリッド配信を行うためには、会場イベントの準備に加えてオンライン配信の環境を整える必要があります。ここでは、ハイブリッド配信の基本的な進め方について解説します。

①イベント会場を予約する際に音響設備とネットワーク回線速度を確認する。

ハイブリッド配信を行う際は、会場のネットワーク回線速度と音響設備の確認が非常に重要です。

特にネットワーク回線については、配信の安定性に大きく影響するため、事前に回線速度を確認しておきましょう。会場に専用の優先LAN回線があり、上り速度(アップロード速度)が20Mbps程度確保できると安心です。

また、会場の音響設備についても確認が必要です。会場で使用するマイクの音声を配信システムに出力できるかどうかを事前にチェックしておきましょう。

さらに、オンライン登壇者がいる場合は注意が必要です。オンライン登壇者の音声を会場のスピーカーに流すためには、「マイナスワンと呼ばれる音響設定が必要になります。そのため、会場の音響機材がマイナスワン設定に対応しているかどうかも、事前に確認しておくことが重要です。

②配信プラットフォームを確認する(Zoom、Teams、Youtubeなど)

次に、イベントを配信するための配信プラットフォームを決定します。ハイブリッド配信では、イベントの目的や参加形式に応じて適切な配信ツールを選ぶことが重要です。

代表的な配信プラットフォームには以下のようなものがあります。

・Zoom双方向のコミュニケーションが可能で、幅広いイベント配信で広く利用されています。安定した配信が可能で、ハイブリッドイベントでもよく採用されています。

・Microsoft TeamsMicrosoft 365と連携できるため、社内イベントや企業向けの配信でよく利用されます。社内ユーザーとの連携がしやすく、企業のオンラインイベントに適しています。

・YouTube Live:多くの人にとってなじみのあるプラットフォームで、アカウント登録なしでも視聴できる点が魅力です。大人数向けのライブ配信や公開イベントに適しています。

・WEBEX:セキュリティ性が高く、官公庁や大企業のオンラインイベントで利用されることが多い配信ツールです。安定した通信環境と高いセキュリティが求められるイベントに適しています。

例えば、参加者と質疑応答を行うセミナーの場合はZoomが適していることが多く、一般向けのイベント配信ではYouTube Liveを利用など目的に応じた選択が重要です。

③ハイブリッド配信に必要な映像音響機材を選定する。

次に、配信したい映像の内容やイベントの規模に合わせて配信機材を選定します。
ハイブリッド配信では、イベントの規模や演出によって必要な機材構成が変わります。

ここでは、規模別に代表的な機材構成をご紹介します。

・最小限の構成で開催する場合(カメラ1台)

最もシンプルな構成は、固定カメラ1台で配信する方法です。
会場後方にカメラを設置し、イベント全体の様子を撮影してそのまま配信します。

ハイブリッド配信 機材構成 最小

この構成は機材やスタッフの数が少なくて済むため、比較的低コストでハイブリッド配信を実施することができます。

配信会社に依頼した場合でも、10万円前後から実施できるケースもあります。

ただし、カメラが1台のみのため映像の切り替えやアップ映像が難しく、シンプルな配信になる点には注意が必要です。

・標準的な配信構成(カメラ2台+資料PC)

より見やすい配信を行う場合は、カメラ2台と資料PCを使用する構成が一般的です。

ハイブリッド配信 標準的な配信構成(カメラ2台+資料PC)

例えば、1台は会場全体を映す「引きのカメラ」、もう1台は登壇者を映す「寄りのカメラ」として使用します。
さらに、登壇者が使用するスライド資料のPC映像を配信に取り込むことで、視聴者にとって分かりやすい映像構成を作ることができます。

このように複数の映像を組み合わせる場合は、スイッチャーと呼ばれる機材を使用して映像を切り替えながら配信します。

例えば以下のような映像を切り替えることができます。

・会場全体の映像(引き)

・登壇者のアップ映像(寄り)

・資料 + 寄りカメラ(合成)

これにより、オンライン視聴者にとって見やすく、臨場感のある配信を実現することができます。

・オンライン登壇者を含む配信構成

ハイブリッド配信では、会場の登壇者だけでなくオンラインから登壇者が参加するケースも多くあります。

ハイブリッド配信 機材構成 オンライン登壇者

例えば、海外の登壇者や遠方の専門家がオンラインで参加し、会場の登壇者とディスカッションを行うといった形式です。この場合、Zoomなどのオンライン会議ツールを使用して登壇者を接続し、その映像を配信システムに取り込みます。

配信では以下のような映像を切り替えることができます。

・会場の登壇者映像

・オンライン登壇者の映像

・スライド資料

・パネルディスカッションの全体映像

また、オンライン登壇者の音声を会場のスピーカーに流し、会場の音声をオンライン登壇者に届ける必要があります。そのため、音響システムではマイナスワン設定を行い、ハウリングを防ぐ音声設計が重要になります。

このような構成にすることで、会場とオンラインを組み合わせた柔軟なイベント運営が可能になります。

ハイブリッド配信の注意点・よくあるトラブル

ハイブリッド配信では、会場イベントとオンライン配信を同時に行うため、通常のイベントよりもトラブルが発生する可能性があります。お客様からよく聞くトラブルをご紹介します。

①音声トラブル

ハイブリッド配信で最も多いトラブルが音声に関する問題です。例えば以下のようなトラブルが発生することがあります。

【トラブル】マイクの音声が配信に乗らない、小さい。

 → Zoomの設定でマイク入力元が音響機材ではなく、PC内蔵マイクになってるケースがよくあります。

【トラブル】オンライン登壇者から「自分の声が二重に聞こえて話しづらい」と言われる。

 → マイナスワン設定がされておらず、オンライン登壇者音声が二重になってしまっています。

・【トラブル】会場で「キーン!」や「くわんくわんくわん、、」という音が発生する。

 → 会場スピーカーから出る音を会場マイクが拾ってしまうことでハウリングが発生しています。

②ネットワークトラブル

回線速度が不足している場合、以下のようなトラブルが発生することがあります。

・【トラブル】映像の画質が悪くなったり良くなったりを繰り返す。

 → 画質が不安定の場合はネットワーク速度が原因のことが多いです。常に悪い場合は映像設定の問題もございます。

会場の回線速度を事前に確認し、上り速度20Mbps以上を目安に確保することが推奨されます。またモバイルルーターなどバックアップ回線の準備も重要です。

③映像トラブル

映像トラブルもハイブリッド配信ではよく発生します。

・【トラブル】カメラ、資料の画質が粗い。

 → Zoomでの解像度設定がフルHD(1080p)になっていないことが多いです。

・【トラブル】カメラの映像が映らない。

 → カメラの出力設定、コードの断裂、スイッチャーの設定、配信PCの設定、配信ソフトの設定など様々な要因が考えれらます。

このようにハイブリッド配信におけるトラブルの原因は様々です。もし社内の配信チームで解決しない場合はプロの配信会社にご相談ください。

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ハイブリッド配信の成功のコツ

ハイブリッド配信は、会場イベントとオンライン配信を同時に行うため、事前準備や運営体制が非常に重要になります。ここでは、ハイブリッド配信を成功させるためのポイントをご紹介します。

事前リハーサルを必ず行う

ハイブリッド配信では、本番前のリハーサルが非常に重です。特に以下の点は事前に確認しておきましょう。

・マイク音声が配信に正しく乗っているか

・スライド資料が問題なく表示されるか

・カメラ映像が正しく切り替えられるか

・ンライン登壇者との接続が問題ないか

本番前に一度通しリハーサルを行うことで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。

配信専用スタッフを配置する

ハイブリッド配信では、会場運営と配信運営を同時に行う必要があります。そのため、イベント運営スタッフとは別に、配信を担当するスタッフを配置することが重要です。例えば以下のような役割があります。

・カメラ担当

・スイッチャー担当

・音響担当

・配信オペレーター

役割分担を明確にすることで、イベント当日の運営をスムーズに進めることができます。

安定したネットワーク環境を用意する

ハイブリッド配信では、ネットワーク回線の安定性が非常に重要です。回線が不安定になると、映像の停止や音声トラブルが発生する可能性があります。そのため、

・会場回線の事前確認

・専用回線の利用

・モバイル回線などのバックアップ回線の準備

などの対策を行っておくと安心です。

ハイブリッド配信なら配信会社への依頼もおすすめ

ハイブリッド配信は、会場イベントとオンライン配信を同時に運営する必要があるため、機材準備や音響設計、ネットワーク環境の確認など、専門的な知識が求められる場合があります。そのため、イベントの規模や重要度によっては、配信会社へ依頼することも選択肢の一つです。配信会社に依頼することで、以下のようなメリットがあります。

・配信機材の準備を任せられる

・音響や映像の専門スタッフが対応する

・配信トラブルのリスクを減らせる

イベント運営に集中できる

特に、企業セミナーやカンファレンス、学会などのイベントでは、安定した配信環境を構築するために配信会社を利用するケースも多くあります。イベントの目的や規模に応じて、自社で配信を行うか、配信会社へ依頼するかを検討するとよいでしょう。

この記事を書いた人

小堀 雄也

株式会社Airz 共同創業者 取締役。青山学院大学卒、新卒では株式会社DONUTSにて『ジョブカン』のマーケティングを担当。現在は、株式会社Airzにてマーケティング責任者を担当。自身も100回以上のイベント配信現場を経験しており、スイッチャー、ミキサー、配信オペレーターなど、ハイブリッド配信に関するあらゆる知識を保有。

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